空閑遊真について
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人物
四人の主人公の一人で近界(ネイバーフット)で生まれ育った白髪の少年です。
最初は貴重な黒トリガーの持ち主で近界民(ネイバー)であることから、特にボーダー本部の城戸司令の眼の敵にされ、三輪隊などに戦闘を仕掛けられたりしました。
その後はボーダーのC級の訓練生として入隊(33話に正式入隊)し、現在は、玉狛第二(通称、三雲隊)に所属するB級アタッカーです。
好物は、玉狛支部の女性アタッカーである小南の作るチキンカレーです。
ちなみに小南と遊真は師弟関係でもあります。
略歴
幼い頃から父親と共に巡り歩く生活を送りました。
特に父・空閑有吾から戦闘やサバイバル等の高度な技能の訓練を日々、教えられ、鍛えられつつ傭兵稼業を日々行っていました。
そんな幼い頃の11歳のある日のある戦闘で、砦の中でおとなしく隠れているように、という父親の言いつけを破って外出し、味方側の苦戦を知ることで勝手に戦闘に参加してしまいました。
そこでたまたま出会った謎の異形の姿をした敵の黒トリガー使いに戦場で敗北し、重傷を負い、このままでは死亡してしまうところでした。
そのとき現れた父・空閑有吾が命とすべてのトリオンを犠牲にして特別な黒トリガーを生成して、死亡寸前の遊真の生身を黒トリガーである指輪の中に閉じ込め、合わせてトリオン体の代わりの体を用意して、助けることに成功します。
父親の空閑有吾は成功直後、灰となって崩れて死んでしまいました。
死の間際、瀕死の遊真が目にした父親はなぜか笑っていました。
「面倒見の鬼で、例え自身を危険にさらしてでも他人を助けようとする修」が、このときの父親の不思議な笑顔と重なったことが、後のボーダー入隊にもつながっていきました。
外見など
黒トリガーによるものか、生成された代わりの体ではなぜか白髪と赤目になりました。いわゆるアルビノと呼ばれる色素の無い体になったようです。
頑丈で物理的なインパクトを受けても損傷しないトリオン体の体なので、第一話で車にはねられる交通事故に合っていますが、戦闘体ではない通常体には自己修復機能があるため、すぐに回復しています。
睡眠も必要としない優れた体ですが、成長する機能がないため、実年齢の15歳よりだいぶ幼い姿をしています。
指輪型の黒トリガーの中に閉じ込められた実体は今現在もわずかずつ死に近づいています。
本当の死を迎えたとき、トリオン体の体も死を迎えて消滅してしまうことが判明しています。
行動
幼少のころより戦争している近界の国家を渡り歩いた経験からか、とてもストイックで時に非情な面をみせることもあります。
言動なども、歯に衣着せぬ言動を繰り返して屈託が無く思ったことをそのまま口にすることに加え、近界育ちで玄界の常識に欠ける面も災いして、物語当初は様々なトラブルを巻き起こすトラブルメイカーとして三雲修によく口頭で注意を受けています。
とにかく自分にも他人にも厳しくて、困っている他人は率先して助けたりしない徹底した合理主義的な性格でした。
しかし主人公の一人でもある三雲修の「自分を犠牲にしてでも他人の世話を焼いたり助けたりすること」が、父・空閑有吾を髣髴とさせるのか、その影響もあってか、三雲修を助けたり、それによって間接的に他人の世話を焼くことがありました。
今後もそういったことが増えていくと思います。
サイドエフェクト
父・空閑有吾の生成した黒トリガーの指輪を通して「他人の嘘を見抜く」というサイドエフェクトを与えられました。
ボーダーのサイドエフェクトのランクとしては、超感覚になるのでおそらく最高のSランクか、あるいはひとつ下のAランクと推測されます。
作中、相手のウソをサイドエフェクトで見抜いたとき「おまえ、つまんないウソつくね」と一言。
このとき必ず、遊真の瞳の色が変化しているため、サイドエフェクト発動が確認できます。
父親の死によって引き継いだ能力であり、当初は身近なひとの嘘に気づいて苦しんだこともありました。
目的
黒トリガーとして父が死亡し、「オレが死んだときは」と生前に聞かされていた話を頼りにこちら側の世界に父が作った、保護者のような関係のレプリカと共に来訪しました。
来訪先の三門市の中学校へ転入するところから、ワールドトリガーはスタートします。
遊真は近界育ちのせいで、日常的な常識に欠けた面が多々あるため、信号の読み方もなかなか慣れずに交通事故にあったり、金銭や食事その他、様々な事柄で風変わりな行動を見せます。
こちらの世界である玄界に来た理由としては、黒トリガーを生成して、灰になって崩れて死亡した父を、父の知人らしい「最上さん」に相談して生き返らせるつもりでした。
しかしその「最上さん」自身もすでに黒トリガー・風刃の生成と引き換えに死亡していて、父の知人が作った防衛機関・ボーダーでは方法がわからないと判明しました。
目的を見失って、当初はまた近界へ帰還を考えていました。
「生きるための目的を与えてやって欲しい」とレプリカに相談された三雲修の提案により、彼の活動を手助けするため、一度は断った新入隊を果たすためにボーダー玉狛支部に加入することになりました。
その後、遊真を危険視する城戸司令とその一派からの執拗な追撃などもあったものの、最終的には四人の主人公の一人である迅悠一が、黒トリガー『風刃』を本部に引き渡すことを条件として、無事、ボーダー入隊を許されました。
活躍
特に大規模侵攻では、学校に登校していたため、同じクラスの三雲修と共に市街地へと出陣しました。
そこで遭遇したアフトクラトルの新型トリオン兵・ラービットが使用中のC級用の訓練用トリガーの低出力では対応できない強さだと判断し、その場で瞬時に自身の黒トリガーを起動しましたが、そのあきらかにボーダー製のトリガーとは異なるトリオン体の姿から、アフトクラトル側のトリガー使いと誤認されてしまい、居合わせたB級の茶野隊からガンナー用トリガーによる射撃の攻撃を受けました。
その攻撃はシールドで無難に防げたものの、この大規模侵攻の戦闘で黒トリガーを使ってもいい代わりに、ボーダー本部の城戸司令によって市街地に出ることを禁じられてしまいます。
このままではC級の雨取千佳たちを援護に行った三雲修の元に行けなくなりましたが、A級隊員の木虎が代わりに助けにいくことに。
その後、駆けつけた主人公の一人である迅悠一のサイドエフェクト・未来視を下敷きにした指示に従い、迅と共に市街地に入った三雲修や雨取千佳達の援護に向かいます。
そしてアフトクラトルのハイレイン隊で最強のトリガー使いでもあるヴィザ翁と接触し、戦闘へ。
作者が「作中最強クラス」と設定しているヴィザ翁との戦いは、自分以上の技術と経験を持つ初めての相手でもあり、大変な苦戦を強いられました。
「二重のトリオン体」という珍しい体であることをフルに生かした捨て身の戦術で撃破した上、ボーダー本部周辺で三雲修に襲い掛かったハイレインとの戦闘にも協力して退けることに成功もしました。
そのかいあって、特級戦功を獲得しました。
現在
玉狛第二の主力のアタッカーとしてランク戦を無難にこなしてB級隊員になっています。
その異色の人生経験もあるため戦闘能力はきわめて高く、A級隊員の米屋いわく「淡々と相手を殺すための無駄のない動き」として、高く評価されました。
現在はランク戦でA級を目指して日々、精進しています。
戦闘
特に自身の黒トリガーで戦った場合は、A級である四人部隊の三輪隊を単独で退散させるほどの戦闘力を発揮します。
戦い方は、特別に武器を持ってはいませんが、自身の黒トリガーがこれまで学習してきたいろんなトリガー能力を「印」というかたちで発動して、圧倒的な攻撃性能を発揮します。
この「印」は、たとえば「強印」(ブースト)の重ねがけをして好きな倍率の威力に強化したり、「鎖印」(チェイン)と「錨印」(アンカー)などの別々の印を組み合わせて多彩な攻撃も出来ますが、発動には時間がかかります。
多目的トリオン兵・レプリカと融合している状態では、レプリカの補助によって時間をかけずに連続して発動させることも可能です。
そしてこの「印」は、戦闘で遭遇した敵のトリガー機能を学習してコピーして、その場で新たに生成させて使うこともできるため、三輪隊長を驚愕させたりもしました。
そして現在のボーダーのB級隊員としては黒トリガーではランク戦に参加できないことからノーマルトリガーをおもに使用して、特に「スコーピオン」や、最初は反目したものの和解して友人関係になったA級隊員の緑川より「グラスホッパー」を駆使するピンボールなどの戦闘手法を伝授され、特に敏捷性の高いアタッカーとして活躍しています。